あっという間に人は死ぬから 要約|時間術ではなく“不安と価値観”で人生を整える本
「やるべきことがあるのに、ついSNSやゲームで時間が消える」——私も同じでした。けれど本書は、いわゆる“時間術”ではなく、死・孤独・責任という人間の根っこにある不安を見つめ直し、そして自分の価値観と行動を揃える方法を教えてくれます。この記事では、内容の要約と要点、すぐ使えるワーク、さらに私の実体験までまとめました。なので、予定表をいじる前にまずは自分の軸を整えることがいちばんの近道だと実感しました。
本書のポイント|時間術ではなく“価値観×不安”の本
| どんな本? | 「あっという間に人は死ぬから」——焦りを煽る言葉で終わらせず、時間の浪費を“根っこ(不安・価値観)”から見直す実践書。自己啓発に近いが、行動の土台を変えるのが特徴。 |
|---|---|
| 読みどころ | 予定管理ではなく死・孤独・責任の不安に気づき、受け入れ、価値観に沿ってコミットする流れを具体化。 |
| 得られること | やる気に左右されにくい行動の基準ができる。つまり、迷いが減り、浪費の回数が落ちる。 |
結論:時間術のテクより先に、何に時間を使いたいのかを決める。そのために“不安”と“価値観”を扱う。
第1章 要約|時間を食う“3つの不安”とよくある代替行動
怖さから没頭で紛らわす(ゲーム・仕事に逃げる)。しかし度が過ぎると生活が崩れる=本命から逸れる。
友人やパートナーで寂しさを埋めようとして関係を上下させる(浮気・疑心)。
他人に決めてもらい安堵する反面、評価に一喜一憂してしまう。
同調に流れ、自分の意見が言えない。
これらは自己欺瞞(代用品)に過ぎず、本当に欲しいものへは近づかない。だから、不安を避けずに向き合う。
第2章 要約|“3つの理(死・孤独・責任)”と3原則+3ステップ
内側(欲望・考え方・習慣)は変えられるが外側(容姿や他人、過去)は割り切る。
たとえば暖かい飲み物や居心地の良い温度は気分と他者への優しさを上げることができ。
幸せの約半分は遺伝と状況だが、残りは意図的な行動(親切・運動・学び)で上げられる。待つより動く。
努力の総量が幸福感を高める。DIYやキャンプに行き、苦(ストレス)の状態にすることもある。
行動の3ステップ(ACTの流れ)
- 気づく:出来事・感情・思考・身体反応・行動を観察(マインドフルネス)。
- 受け入れる:良し悪しを決めず、起きていることをそのまま許す。
- 重要へコミット:価値に沿う小さな行動を選び、繰り返す。
第3章 要約|自分の「核心(価値観)」を掘る
確固たる自分というのは存在しない。代わりに、いまの自分を“子ども”だと思ってどう育てたいかを問いしっくりくる答えを出す。
「好き」ではなく「〇〇すること」。日々の選択や優先順位に自然と表れます。他人への押し付けや“べき論”には注意。
いつも同じ選択でなくてもよい。状況で最善を選ぶ柔軟さが疲れを防ぐ。
第4章 要約|価値観→目標→手段へ。週1で磨く
| 目的(なぜ) | 人生を通して大切にしたい価値観(抽象でOK)。例:誠実・学び・遊び心。 |
|---|---|
| 目標(なに) | その価値が実現された状態。例:「半年後、毎週1回は家族と外でごはん」。 |
| 手段(どう) | 日々の具体行動。例:水曜は定時退勤→近所の店リストから予約。 |
前提は修正し続けること。迷う日はポジ/ネガ日記で充足・消耗を可視化し、翌週に反映。
今日からできる短時間ワーク(保存版)
紙に「死・孤独・責任」と書き、各項目でいま避けている事実を1つだけ挙げる。
“自分が自分の子どもなら、どんな一週間を学ばせたい?”を短文で3つ。
上の3つから、今日の手段を1個だけ決め、スマホにリマインド。
①嬉しかった行動 ②削ってよかった浪費 ③来週の“手段”1つ。5分でOK
体験談|“時間術”を増やすほど遅くなっていた私
以前の私は、TODOアプリを増やし、カレンダーを色分けし、なのに夜はSNSで沈没。そこで本書の通り、不安→価値観→手段の順に並べ替えました。まず「孤独の不安」を直視し、週1で友人と短時間でも会う手段に変更。次に「責任の不安」を減らすため、評価を追う投稿より“学びのメモ”を毎日1つ。すると、寄り道はゼロにはならないものの、まずは価値観に沿う大事な用事を先に済ませられるようになり、予定表の余白が増えて、焦りは薄れました。結局、私には時間術ではなく価値観の設計が効いたのです。
よくある質問(Q&A)
要約だけで十分?本は読むべき?
要約で道筋は掴めます。ただ、価値観ワークの具体例は本書に豊富。実践の厚みは原著の方が出ます。
ネガティブ感情を受け入れるのが苦手です
「良し悪しをつけない練習」から。呼吸3回で身体感覚に戻り、感情の波がピークを過ぎるのを待つだけでOK。
目標が続きません
価値観→目標→手段の順番を再確認。手段は1つ、難易度は“7割できる”に下げ、週1で調整を。
まとめ|“死・孤独・責任”を避けないと、時間は漏れ続ける
「あっという間に人は死ぬから」は、時間の浪費を“根本の不安”から扱い、価値観で行動を選ぶ本でした。だから、テクニックより先に、不安に気づき・受け入れ・大事へコミットする。そうすれば、迷いは減り、満足は深まります。最短の近道は、自分の価値観に沿って生きることでした。



コメント